先週の日曜から今週月曜にかけて、
伊東豊雄建築のまつもと市民館の裏手にある
深志神社……通称「天神さま」で天神祭りがありました。
でも今回書きたいのはそのことではありません。
実はこの神社の境内には、小さな神社が複数あって、
そのひとつに「松尾神社」があるのですが、
ここでご案内したいのはその小さな松尾神社の方です。
その起源は京都・嵐山の「松尾大社」。
かの作庭家・重森三玲(しげもりみれい)のデザインによる
「松風苑」でも知られる、大きな大きな神社です。
実はわたくし(企画編集部Ö)はかつて、この庭を含む重森作品の取材のため、
同神社を訪れたことがあります。
その日までぜ~んぜん知らなかったのですが、
この松尾大社に祀られているのはお酒の神さま。
お酒造りに携わる人がお参りに訪れる、
”酒づくりの聖地”的な存在なのでした。
しかも造る人だけじゃなく、呑む人にも御利益が。
というのもそこで売られる御守りのなかに、
その名も「服酒御守」というのがあるのです。
以下はそのお札に書かれた“おことば”。
酒は神授の生薬。服して心を乱さず、体を損せず、礼を失わず、
和を破らず。適時適量慎んで用ひざれば久しき堪えざるべし。
う~ん、耳が痛い。……かくして酒呑みÖは、
この御守りを今も大事に懐に忍ばせております。
御利益を受け続けるべく、
「毎年お参りしなくちゃ」なんて思いつつ、忙しさにかまけて行けてない……。
いかんなあと思っていたら、
何と松本に、しかも自分に縁の深い深志神社の境内に
その分社があったのです!
いやあ、びっくり。これならいつでもお礼参りに行けるではないか。
というわけで松本に住む酒呑みのみなさん、
御利益を期待して、お参りしみてはいかがでしょうか?(Ö)